ふいちゃんの中国日記

生活編/大連カラオケ事情

今夜は3人も-----

2006年9月10日

「今夜は3人もお客さんがいるの。きのうもおとといもずうっとヘルプだったのよ。くすん。きのう来てくれればずうっとそばにいられたのに。くすん。」
「そう言われたって、客には客の都合があるからな。第一、きのうずうっとヘルプだったなんて知りようがないではないか。」
指名客が残っていると、定時になったからといって先に帰るわけにはいかないらしい。
23時になって、さあ帰るかという段取りになっても
「まだお客さんが3人残っている。」
というほど指名客の多いモテモテのお嬢さんもいる。
かと思おうとしょっちゅうヘルプでやってくるお嬢さんもいて、こういうお嬢さんはきっと指名客が少ないのであろうとどうでもいいことを考えたりする。

カラオケお嬢さんたちの収入は指名客が多いほど多いので、お嬢さんたちの課題はいかに指名されるかにあるだろう。
ところがあまりそういう工夫をしているように見られないお嬢さんたちもいるところから察するに、こういったノウハウは教育というよりお嬢さんたちが本来もっている個人の資質なのかもしれない。

それにしても1晩に4〜5人の客が来ると応対に大変だろうなと思う。
仮に4人いたとすると、それぞれ客の個性が違うだろうから、それぞれの部屋の雰囲気も違うだろうし、切替をうまくするのはけっこうむずかしいのかもしれない。
客からみれば、出張から帰ってきたときは、その雰囲気はでかける前の続きから始まれば問題ないが、何十分かの出張から戻ってきて、まだ曲も流れていないのにいきなり「踊ろう」などと言われてキョトンとしてしまったりすることがある。
そういうときはこちらも思わず「おいおい、一体どうしたというのだい」と言ってしまうことになる。

こういうときは出張先の場の雰囲気の流れと、戻ってきた元の部屋の場の雰囲気の流れとが全然つながっていないからである。
お嬢さんの認識として、出かける前の場の雰囲気の記憶が残っていれば前述のような噛みあわない流れは発生しないのではないかと思うのだけれど、15分か20分おきに状況が4種類もくるくる変わっていれば、これはけっこう大変なことなのかもしれない。