ふいちゃんの中国日記

生活編/大連カラオケ事情

ステキだから覚えている

2006年8月11日

「初めてだねえ。最近来たの。」
「いえ、勤めてもう半年になります。」
「へえ、そうなんだ。知らないお嬢さんはいっぱいいるからなあ。」
「いえ、私は知っています。」
「えっ、だって会ったことないよ。」
「お客さんがお店に入ってきたとき、見てステキだから覚えています。」
「ふうん、そういうものかねえ。」

ヘルプでやってきたお嬢さんとの会話。
ほんとにステキかどうかはわからないが、こう言われて気を悪くする客はいないような気がする。
大連のクラブ京東では店に入ったとき、お嬢さんたちの控えている前を通るから、そのときお嬢さんたちの一斉の視線を感じるので、客もまたお嬢さんたちに吟味されているのはたしかであろう。

これは一種の「殺し文句」に分類していいだろう。
だが、この「殺し文句」はいまのところただ一人のお嬢さんからしか聞いたことがないので、マニュアルとして標準化されているわけではなさそうだ。