ふいちゃんの中国日記

観光編

四川省M市の露天風呂

2005年 11月 20日

 M市の中心からバスで30分くらいのところに温泉がある。案内書によると3700mくらいの深さから60〜70度Cの温泉が湧き出してきたのだという。さっそく行ってみた。温泉と言っても日本の温泉と違い、わかり易く言えば屋外の温泉プールである。全員が水着で広いプールにはいっているようなものだ。なかには泳いでいる人もいる。このダダ広い温泉は一人50元。時間は制限なし。88元払うと格が一つあがって垣根に囲まれて外から見えない静かなプールになる。50元よりはかなり狭いがそれぞれ長椅子が与えられているのでゆっくりと横たわって時を過ごすことができる。
 さらにその上のランクは貸切露天風呂で、2時間で218元/2人。飲み物、果物付き。ちょうど空いていたのでこの露天風呂を2時間貸切ることにした。露天といっても周囲は木が植えられていて外からは一応遮断されている。どちらにしても水着着用なので見られても平気というわけだ。ただ、誰にも邪魔されずに2時間ゆったりと過ごせるのがいい。竹製のスダレも用意されている。1面が山の斜面で、小鳥が時々のぞきにくる程度だが、周囲のホテルの4〜5階からは丸見えなのでスダレを下ろすとまるで屋外個室といった風情になる。
 湯音は少し高めで、5分も入っていると汗がびっしりと出てくる。身体が熱くなるとすでにバスタオルが敷かれた長椅子へ横たわって休憩。ジュースを飲んだり、浴槽に入ったり、果物を食べたり、いろいろと世間話をしながらリラックスしているうちにあっという間に2時間が過ぎていった。
 時間がくると服務員が電話で連絡してくれるので、時間を気にする必要もなくゆったりとした気分で過ごすことができた。更衣室もあり、シャワー、石鹸、化粧水、ブロアーまで一通り揃っていて快適なのだが、日本のようにスノコや敷物などはなく、床は単にタイル張りなので足場が水でべったりと濡れているのだけはいただけなかった。こういうところが改善されると本当に快適な温泉になるだろう。