ふいちゃんの中国日記

社会編/現実

農作業はイヤ

2006年10月10日

まだ、あと2日も休日があるというのに、もう寮に戻ってきている娘さんたちが何人かいる。「なんで、こんなに早く戻ってくるのだい。故郷でのんびりしてくればいいのに。」と尋ねると、「家にいると仕事を手伝わされるのでイヤだ。だから今日戻ってきた。」と笑いながらいう。

いま、大連から丹東、吉林省に至る一帯はとうもろこしの収穫期である。彼女たちの実家ではかなり大規模にとうもろこしを作っているようだ。ある娘さんの家では2ヘクタールのとうもろこしを作っていて、大部分は養鶏用の飼料に使うのだと言っていた。鶏を3500羽飼っているという。きっと、猫の手も借りたいほどの忙しい時期なのであろう。だから、久しぶりに親元へ帰ったからといって、のんびりとはさせてはもらえないようだ。

経験的にいえば農作業はけっこうつらい仕事である。中国でも若い娘さんたちはつらい農作業を敬遠しているようだ。親にはあしたから工場が始まるからとか適当に口実を設けて家を離れたのだろうか。それでも1週間くらいは取り入れを手伝ったのだろうから、親は親で喜んでいるに違いないのだ。

この9連休に全く故郷へ帰らずにずうっと寮にいた娘さんたちも5〜6人いたようだから、もともと7連休のところを遠くに帰る娘さんたちが多いからという申請があって9連休にしたのに、本当にこれでよかったのかなと、ちょいと疑問が頭の中をよぎっていった。