ふいちゃんの中国日記

観光編/延吉

長白山天池(1)

2006年10月12日

駐車場でタクシーを降りて数分歩くと「長白山」の入り口である。
この間の道の両側にはたくさんの店があって、防寒衣や靴などがレンタルで利用できるようになっている。
「頂上にはもうすでに雪が積もっていて寒い」とこれらの店の人に言われ、慌てて防寒衣を借りている人がたくさんいた。
供託金100元、使用料30元。はじめに100元払って防寒衣を借り、下山して返したら70元戻ってくる計算になる。

わたしも含めて観光客のほとんどは始めてきた人たちであろう。
話を真に受けて防寒衣を借りる人たちを笑うことはできまい。
むしろだまし上手な店側をほめるべきか。
あるいは「例年なら頂上はすでに雪が積もっているが今年はまだ」というところを、前後を省略して「-------頂上はすでに雪が積もっている-------------」と言っていると解釈するべきか。
いずれにしろだます方よりだまされる方が悪いということになっている中国だから、まあこんなものだ。
1回きりしかこない客が大半だろうからだます方も気楽であろう。

入り口に入ると、あとは天池の見えるところまで専用バスで行く。
天池真下の滝もすぐ近くに見えているから簡単に天池まで行けそうな感じだが、ここからがきつい。
なんどもなんども休憩しながら登っていく。
滝の見えるところは場所も広く、皆ここで一息入れてからまた登りだす。
すぐに落石対策であろうと思われる人工トンネルに入る。
最も危険なところは角度が60度くらいの暗がり部で、壁際の手すりをたよりにゆっくりゆっくりと登っていく。
もし誰かが足でも踏みはずして転げたら10人〜20人くらいは簡単にとばっちりを受けてしまいそうなところである。

約1時間かけて登り切ると平坦な道になり、やがて長白山天池に着く。