ふいちゃんの中国日記

観光編/延吉

蛤蟆油

2006年10月15日

“蛤蟆”を字引(小学館中日辞典)で調べると、「(動)カエル。青蛙(トノサマガエル)と蟾蜍(ヒキガエル)の総称」とある。
蛤蟆はハーマと読むがなんとなく日本のガマにも通じているような感じがする。
そして蛤蟆油はガマの油かなとも思ったりするのだが、どうも違うようだ。
ガマの油の口上はタラーリタラーリという表現が出てくるのに対してこの長白山の麓で売られている蛤蟆油は腹部の内臓の一部である。

漢方薬の店がたくさんあり、この蛤蟆油は病気の予防、健康増進のいわゆる健康食品として売られている。
値段は1斤(500g)1500元(約22,000円)と高く、一般庶民には手の届かない値段である。

蛤蟆を日干しにしたものも売られていて、従来からこの蛤蟆は食用にもされてきたとも言われ、味はおいしいということであった。
“延吉”の一帯はこの蛤蟆が生息しており、北朝鮮側にもたくさんいるという。

蛤蟆は10月はもうすでに水の中で冬眠に入っている。

【註】
  蛤蟆 hama ハーマ トノサマガエルとヒキガエルの総称
  青蛙 qingwa チンワー トノサマガエル
  蟾蜍 chanchu チャンチュウ ヒキガエル