ふいちゃんの中国日記

観光編/延吉

中朝国境

2006年10月18日

地図を見ればわかるように吉林省は北朝鮮と長い距離を接していて、“延吉”近くの国境線はかなりの部分が川である。
その川の名前は“図們江”。
川幅は下流は広いが上流は広くなく、狭いところは一跨ぎできる距離である。
人々が住んでいる地域でも幅が10mくらいのところもあり、しかもこの季節は簡単に歩いて渡れるくるぶし位の浅さである。
しかし、中国と北朝鮮とは友好関係が保たれているせいか、これらの国境に有刺鉄線とかの柵はまったくない。
ここがロシアとの国境と際立っている点である。

この“図們江”沿いに住んでいる北朝鮮の人々は裕福かどうかはわからないが、貧困という感じはまったくない。
この図們江にはいくつかの橋が架かっていて交易が行われている。
“口岸”の近くを電線を肩に担いだ人が通り過ぎるので「あれなに?」と聞くと、あれはそこの“口岸”から北朝鮮へ輸出されるのだというガイドの説明。
北朝鮮からは木材が、中国からは電線とかの工業製品がそれぞれ輸出されているという。

?対岸(北朝鮮)の人
?対岸(北朝鮮):こんな狭い所があちこちにある
?国境検査所
?緩やかな流れの所は「倒影」(逆さまに映った影)の紅葉が綺麗
?対岸(北朝鮮)の道路を走る中国製トラック

【註】
延吉 yan ji イエンジイ 延吉市
図們江 tu men jiang ツウメンジアン 図們江(川の名前)
口岸 kou an コウアン 港