ふいちゃんの中国日記

観光編/延吉

中朝ロ国境

2006年10月19日

吉林省に中国・北朝鮮・ロシアの国境が接しているところがある。
昔、ここを警備していた兵士がいて、世襲で親子代々警備していたそうだ。
当時は中国領土は日本海まで達していたそうである。
ところが余りの広さに面倒くさいと手を抜いて、先端の日本海まで行かずに途中で右に回り川へ達すると上流に角度を変えて見回り、さらに適当なところで右にまわり兵舎へ戻って来るようになった。

しかもこの四角形の警備行動範囲は代を経るごとに段々狭くなっていった。
その結果、もとは中国領土であったところがロシア領になってしまった。
そしてこの部分で中国は海がなくなってしまったというガイドの説明である。
そして世襲で警備に当たっていたその子孫もはっきりわかっているというのだ。
この部分に海があるとないとでは中国の権益の差は大変なものであろう。

中国とロシアの国境沿いは鉄線の柵で完全に仕切られている。
川岸とロシア国境とのわずかな隙間に一本の道路が走っているだけである。


?道路のすぐ横がロシアとの国境線
?中国・ロシアとの国境にある塔。塔から左上方がロシア、川の右側は北朝鮮。
 橋はロシアと北朝鮮をつないでいる。はるか前方は日本海。
?ロシア領。写真のすぐ手前に国境鉄線がある。