ふいちゃんの中国日記

観光編/延吉

日本海は泣いている

2006年10月21日

こんこんと湧き出ていたあの綺麗な図們江の源流の水も日本海を望めるほどの下流へ下ってくると、匂いこそしないものの水の色が真茶色を帯びている。
各種廃水が未処理のままタレ流しにされている証拠であろう。
BOD,CODがどのくらいなのか見当がつかない。

日本のどの川よりも汚染されているのではないか。
そしてこの汚染廃水が大量に日本海へ流れ込む。
これは中国・北朝鮮だけの環境問題では済まない。
日本にも大いに関係するだけでなく、ひいては世界の海洋にも影響してくる。
丹東の鴨緑江も同じような茶色をしていたが、こんな廃水を大量に長期間日本海へ垂れ流していたら、やがて海の自浄能力にも限界がくる危険性がある。

ガイドの話によるとこの周辺にはセメント工場や化学工場のような大きな工場はなく、小規模な工場はいくつかある程度で、ほとんど農業で食っているとのこと。
家庭排水と農業廃水が汚染の主原因であろうか。