ふいちゃんの中国日記

生活編/気をつけよう

Fホテルの欺瞞

2006年10月30日

9月、娘が結婚した。結婚式と披露宴の会場はFホテルである。
このFホテルはほかにも箱根やその他の有名観光地にいくつかのチェーン店がある。
前日に田舎から兄姉親戚がやってきて、同じこのFホテルに宿泊した。

帰りの電車の都合で2日後のチェックアウト時間が早く、朝食は摂れないことがわかっていたので、チェックインのときにその旨伝えた。
フロントの担当者からは「ではサンドイッチを用意しますから」ということになっていたので、こちらはすっかりそのつもりでいた。

結婚式〜披露宴が20時ころ滞りなく終了し、全員が翌日の帰りの準備であれこれと忙しく過ごしていた。
21時頃思い出してフロントへ翌朝のサンドイッチのことを確認したら、「もうこの時間では間に合いません」という素っ気ない返事であった。
チェックインのときの状況を説明し、簡単なものでいいから作ってくれと要求した。
しかし、フロント担当者の返事は「間に合いませんので準備できません。」というばかりである。

わたしも負けてはいない。
「間に合わないのはそちらの責任だろう。こちらの問題ではない。責任者と相談してくれ。」と突き放した。
若い声のフロントマンは「では相談してご返事します。」ということで一旦電話はきれた。
30分ほどして、用があってわたしがちょうど席をはずしているときにフロントから返事がきて「準備できないので精算時にあしたの朝食費を差引き処理します。」ということであった。
こちら側もそれで納得していた。

ところが後日送られて来た請求書にはこの朝食費が差引きされてなく100%請求されていた。
少なくない金額なので娘がホテルへ出向いて事情を説明し、約束通りの朝食費の差引きを要求した。
ところが「予約された朝食費込みの部屋代は一切変更できません」という返事で、ホテル側はこの朝食費を差引き処理しようとしない。

このような事例は客側にとっては一生に一度のことかも知れないけれど、ホテル側にとってはすでに何度も通ってきたおなじみの道なのだろうと容易に推測できるのである。
食べない朝食費を差引き処理ということで客を納得させておいてその場をしのぎ、後日送ってくる請求書では100%請求して、その後の「話がちがうではないか」というクレームは一切無視するというとんでもない手法である。
一事が万事である。Fホテルはこの種の変則的事態の乗り切り方としてのホテル側にのみ都合のいいノウハウをいくつか持っている可能性があるなと直感した。

両家の支払いの関係上あまり時間をかけるのもまずいので、結果としてこちら側は100%支払いをさせられる羽目になったが、決して納得はしていないことをFホテルは知るべきであろう。