ふいちゃんの中国日記

生活編/気をつけよう

中国のホテルの勘定

2007年2月4日

春節休暇を利用してハルピンの雪祭りを見に行こうとしている。飛行機は高いので軟席寝台特急で行くつもりである。昼休みに工場でそういう話をしていたら、ある独身の女課長が言う。

「私も行きたい。報銷してくれるのであれば私がガイドになってもいいです。」
「ふむ。そういう方法もあるな。しかし、やはりダメだなあ。」
「どうしてですか。」
「だって、そうだろう。同じ部屋に泊まるわけにはいかないだろう。」
「それは当然です。」
「なっ、だからダメだよ。」
「では今計画しているガイドは同じ部屋に泊まるのですか。」
「それはそうだよ。部屋代節約のため。」
「わたしとあなたが同じ部屋に泊まったとしたら、たとえツインベッドで何事もなかったとしても周りの人は何を言うかわかったものではない。あらぬ噂を立てられても困るだろう?」

中国のホテルの計算方法は日本と違っている。日本は1人いくらであるが、中国では1部屋いくらである。標準は2人一組であるから、たとえば500元の部屋に一人で泊まっても500元、二人で泊まっても500元である。だから、二人で別々の部屋に泊まれば2倍の1,000元になってしまう。2泊もすれば1,000元ですむところが2,000元になってしまうのだ。1,000元は大金である。節約できるところは100元でもきちんと節約する。使わなければならないところは10,000元でも使う。これがわたしの金銭哲学。

【註】
報銷 baoxiao バオシアオ (前払い金や立替金などを)精算する(中日辞典:小学館)
「報銷してくれるのであれば」は具体的に言えば、「費用を負担してくれるのであれば」の意味になる。