ふいちゃんの中国日記

観光編/延吉

土産物店の作業標準

2006年11月16日

土産物店に<販売員心得>があるとは大したものだ、と感心して図們口岸近くにある土産物店の店主の許可を得て写真を撮ってきた。

<販売員心得>
1. 時間通りに出勤し、遅刻早退しないこと。用がある場合は休暇申請を出すこと。
2. お客様への対応は礼儀を失することがないように。接客サービスも熱心であること。
3. お客様へ商品を説明するとき、その商品に対して自信を持っていること。
4. お客さの要求が何であるかを知ること。
5. お客さんの要求がまずどのような商品であるかを明確に理解し、商品を取りだしてお客様に選んでもらうこと。
6. お客様の商品に対する注意力を促し、お客様にその商品の使用時の状態を見せること。
7. 販売員は一つ一つの商品がどのように使われるかを理解しなければならない。
8. カウンターの商品はきちんと整列して置くこと。
9. 窓台は毎日一回拭くこと。カウンターの中も外も毎週一回拭き掃除すること。
10.従業員は団結すること。指導者の指示に従うこと。

この心得は日本人にも共通する内容で、生産工場の心得としてもそのまま使える内容である。
店主が意識しているかどうか不明だが、この心得の中には日本の工場で製造の基本とされる「4S(整理・整頓・清潔・清掃)」がきちんと盛り込まれているところがいい。
中国の一土産物店でこのような管理がなされているなど想像もできなかった。
販売員の説明もよくツボを心得た説明で、商品の陳列も確かに整然と置かれており、<販売員心得>が実際に運用されていることを物語っている。
この土産物店はきっと売上げもいいのではなかろうか。
同じ買うならこういう店を選びたい。

地域柄この土産物店では韓国製、ロシア製の品物も数多く置かれている。
ロシア製の電気カミソリもあったが、さすがにこれには気が進まなかった。