ふいちゃんの中国日記

生活編/大連カラオケ事情

床屋

2005年 11月 21日

 月に1回くらい床屋へいく。地元の人は5元の床屋へ行くと聞くが、このような床屋は大通りからはずれた場所にあるのではないかと思う。わたしは裏通りはあまり知らないので大通りへ面した床屋へいっている。髪を刈って髭剃り洗髪で料金は10元。高いところでは会員制で20元の店もあるらしい。
 わたしは中国では顔は剃ってもらわない。なぜならカミソリが使い捨てになっておらず衛生上の問題があるから。わたしが知っている限りでいえば、日本ではエイズが社会問題になってから床屋のカミソリは使い捨てになっている。カミソリでひげを剃るときはときどきキズがつき血がでることがある。エイズウイルスはこういう感染ルートも否定できない。
 最初にこの店へいったときは髪を洗ってもらった。方式は椅子に座った仰向け型で、楽は楽だがシャツの襟は水でいっぱい濡れ気持ちが悪かった。それで2回目からは髪を洗わないことにし、散髪が終るとすぐアパートへ帰りシャワーを浴びてきれいさっぱりとする。11月上旬の日曜日の夕方いつもの床屋へ散髪にいった。女理容師が一人の女客の顔をいろいろと手入れしていた。20代後半と思われる順番待ちしていた女の先客があり、やがて男の若い20代と思われる理容師が店へ入ってきてその女の髪を洗い出した。やがてわたしの方は女客の顔の手入れが終った女理容師が散髪を始めた。たまにしか行かないが店の女主人は客のことをよく覚えていていろいろと世間話をする。この女理容師は双子で顔がよく似た姉がいる。ときどきその姉もこの店でひまをつぶしている。少し日本語ができるのでわたしに話しかけてきたことがある。出身がウルムチというだけあって顔が大連人とは違う。この姉というのは理容師ではない。
 わたしが散髪している間に20代後半と思われる先客はすでに髪を洗い終わりソファに座っていた。料金を払って店を出ようとしたときこの髪を洗った女がわたしに声をかけてきた。「おもしろいところを知っているから遊びに行こう。私が案内する。」と中国語でいう。「あれっ」と思ってちょっと間を置いたら中国語がわからないと思ったのか「(中国語が)わかりませんか」聞いてきた。そうかその筋の女なのだとピンときた。だいたい堅気の娘さんが床屋で髪だけを洗うなど普通はあり得ないことなのだ。
 好みのタイプでもないし、もともとそういう気はないので「時間がないから」と断って店を出た。この話をある人に話したら、実は夏になると銀帆賓館や金元大酒店付近にそれらしき女が立っていることがあるという。誘惑の多い大連でもある。