ふいちゃんの中国日記

生活編/健康

歯の治療

2006年11月27日

異国で病気になったときは心細いものだ。気持ちはまだ若いが身体は正直に歳を取っていく。このごろ歯があちこちおかしくなっている。8月に歯が割れて一本抜いた。3ヶ月経ったら治療に来いということだったので金州にある抜いた歯科医院へ行った。

この病院は完全分業制で、歯を抜く医者はただ抜くだけ。治療は別の医者が行う。日本のように抜くときに治療のことを考えて処置方法を決めるなどはおよそ縁がない。抜くときは2階だったが、治療のときは1階だった。ブースで囲まれた治療室は例によって門戸開放で、いろいろな人がいる。治療しているそばで新聞を読んでいる人がいるかと思えば、治療をじっと覗き込んでいる患者もいる。

医者も治療の傍ら、新しい患者がなにか聞きに来れば治療を中断して答えている。
なにを隠そう、わたしの場合も患者の歯を削っている作業を中断し、わたしの状況を問診して口の中を診察したのだ。

なによりも気に入らないのが埃だらけで不衛生なことだった。
職場で4S(整理・整頓・清潔・清掃)を徹底している人間からみると、こんな4Sができていない歯科で歯の治療をする気がしない。

市内の大連大学付属歯科医院へいくことにした。
受付で1元払って申し込み。外国人専用と書かれた診察室へ行く。
じつはここには日本人の歯科医がいるというのだ。
だが、きょうはその日本人歯科医はいなくて日本語のわかる先生がいるということで問診が始まった。

いろいろと説明が終った後、女の歯科医は開発区の分院に日本人歯科医がいるのでそこで診てもらったほうがいいと薦めてくれた。
説明にしろ、日本人同士のほうがいいだろうというのだった。

場所を聞くと開発区の派出所の対面の2階でやっているという。
そこはわたしの住んでいるところと非常に近く、歩いても5〜6分のところなので、けっきょく開発区で治療することにした。
日本語のわかる先生が親切に開発区分院へ電話してくれ、同日の午後3時を予約して開発区へ戻ることにした。
かかった費用は受付申し込みの1元だけである。

行ってみたら、そこは歯科医院があることを知っていた場所で、それが大連大学付属歯科医院の分院とは思ってもいなかったところだった。
聞くと7月から開院したのだという。
知っていたら歯を抜くのもここで抜けばよかったなと後悔。

治療費は日本と同じ水準で、中国としては高い。
それでも安心感には代えられない。
保険が利くのでとりあえず全額支払い、日本で還付手続きをすれば70%が戻ってくる。
つまり日本とおなじ30%の負担となる。

この先生、澤野淳司さんは、月水金が市内で、火木土が開発区分院で治療にあたっている。