ふいちゃんの中国日記

社会編/経済

馬自達

2006年11月30日

これは自動車メーカーの名前である。中国では

   トヨタ自動車は「豊田」(feng tian)
   日産自動車は「日産」(ri chan)
   本田自動車は「本田」(ben tian)
   三菱自動車は「三菱」(san ling)
   鈴木自動車は「鈴木」(lin mu)

と日本と同じように表示しているのにマツダは「馬自達」になっている。
なぜ「松田」にしなかったのかはわからない。
発音はma zi da(3声+4声+2声)である。
恐らく「第一汽車」と合弁したのであろう、広告宣伝は「一汽馬自達」になっている。

タクシーに乗っていたとき、横を通り過ぎる車を見て、「あっ、馬自達の車だ」と言ったら、同乗していた中国人は「えっ、なにっ」と言ったが、運転手は聞き取れて「うん、馬自達の車だ」と答えた。
それを聞いた同乗の中国人も「馬自達」の意味がわかったようだった。

この「馬自達」、運転手の言うのを聞いていると、私には「マツダ」と聞こえたから不思議だ。
そう思って自分で復唱してみたら、ゆっくり言うと「マツダ」とは聞こえないが、日常会話的な速さで「馬自達」と言うと確かに「マツダ」になる。
日本人が言う「マツダ」は中国人には「馬自達」と聞こえているのだろうなと思う。

その外、ダイハツ、スバルもあり、日本の名の通った自動車メーカーは全て中国市場へ進出している。
今のところ外国自動車メーカーの独資進出は許可されておらず、50%ずつの合弁方式になっているとのこと。
中国政府から声がかかったときに進出しなかったため、欧米グループの自動車メーカーに10年の差をつけられた日本の各自動車メーカーであるが、今後の巻き返しに期待したい。