ふいちゃんの中国日記

仕事編

糸の切れた凧のよう

2006年12月18日

営業担当の中途入社新人に客先へ行ってあることを確認してもらうことにした。時間はせいぜい20分あれば足りる内容で、訓練の意味もあって客先へ派遣したのである。9時に出かけたはずなのに工場へ戻ってきたのは何と午後の1時半だった。なぜそんなに遅くなったのか状況を聞いた。

まず出かける時間は9時の予定が9時45分になったこと。10時に客先の工場へ入ったが、約束していた某次長には会ってもらえず、その下にいる担当者と会ったこと。時間は5分で終ったこと、等である。

打合せが終って工場へ電話したら、あいにく車がふさがっていて迎えに来てもらえなかった。金を持っていなかったのでタクシーにも乗れなかった。仕方なく同じグループ会社の車が納品に来るのを待って、それに便乗してまず旧工場へ行った。そこで昼食を摂り、またついでの便に乗って帰ってきたというのである。

行くときに帰りの迎えの手配をしていなかったのがそもそもおかしいのである。金の持ち合わせがないのなら歩いて帰ればよさそうなものだが、そういう発想はなかったようだ。歩いてもせいぜい40分だからどうってことはない。

まるで糸の切れた凧のようである。一旦、外へ仕事に行かせたらいつ帰ってくるかわからない、自己管理ができないこのようなタイプに外回りの営業の仕事をさせたら、何が起きるかわからないという不安を感じさせる。結局、この人は試用期間終了で辞めてもらう結果になった。試用期間というのはこういうことを見極めるための期間だからである。