ふいちゃんの中国日記

生活編/商品情報

電気カミソリ

2006年12月19日

日系企業X社の電気カミソリを買った。これまで使っていたブラウンの電気カミソリが寿命で使えなくなったので安盛広場の地下1階へ買いに行ったのだ。店員がこれがいいですよと薦めたのがこのX社のものである。値段はけっこう高く、400元に近かった。

ところが、これは大変な代物でひげを剃ったら顔全体がどことなくひりひりと痛い。なんだ、これは。きっと剃り面の孔をプレス打抜きで開けるときのバリが残っているのではないかと考えて、皮ベルトの裏で擦ってみた。すると、痛みはかなり和らいだ。やはりバリだなと判断。さらに同じことを何度か繰り返したが完全にはなくならない。

顕微鏡があれば観察できるのであるが、会社へ持っていってみるのもどうかと思い、少し痛いままで使っている。微小なバリが残っていて、ひげを剃るたびに顔の表面に目に見えない微小な切込み筋が入っているのであろう。

最近、このX社の電気カミソリの事情に詳しい人と会う機会があって、興味深い周辺状況を知ることができた。X社が電気カミソリの新商品を市場へ出すと、毎回2〜3ヵ月後に必ず模倣品が大量に出回るのだという。電気カミソリの本体はもちろんのこと、説明書や包装のデザインそして工場の住所などのレイアウトまで瓜二つにできあがっているというのだ。これはその模倣品工場の生産技術が非常に高いことをも意味している。

だから、このバリのあるくだんの電気カミソリは模倣品の可能性が非常に高いというのである。普通の人には見分けがつかないほどの出来栄えだというから、X社に敬意を表してここは品質の悪い偽物を買ってしまったということにして、これ以上の詮索は止めることにしよう。

それにしても、どのくらい使ったらこのバリはなくなるのか、それとも長期間このままの状態が続くのか。X社はこの偽物生産会社の技術力を評価して協力工場にしてしまえば楽なのではないか。