ふいちゃんの中国日記

社会編/公共

金の切れ目は命の切れ目

2006年12月22日

「金の切れ目は縁の切れ目」というのは昔からよく耳にする言葉であるが、「命の切れ目」となると話しは深刻である。
こういう話を聞くと日本の医療保険制度はすばらしいと思う。
なにごとも金が先の中国では医療も金次第である。
日本の国民健康保険のような制度はないのであろうか。
中国では医療保険に加入していない人は多い。

知り合いの中国人の母親が脳溢血で倒れた。
入院費用は1日で3700元だそうである。
生憎、医療保険に加入していなかった。
なぜこのように高いのか詳細は不明だが、これは普通の人の月収を軽く超えている。
止むを得ずこの人の母親は1日の入院だけで、あとは家庭看護を選ばざるを得なかったということである。

日本のように3割負担であったらもう少し余裕が出てくる。
中国では一般庶民にとっては金の切れ目は命の切れ目になっている。
こういう状況を知るにつけ、日本の医療制度の良さとありがたさが実感されてくる。

日本でももし、1日の入院費個人負担が20万円〜30万円だったとしたら、多くの日本人も負担しきれないのではないか。