ふいちゃんの中国日記

生活編/出来事

寝不足

2006年12月27日

日本から出張に来て、凱倫ホテルに泊まっていた人が
「昨夜は寝不足でまいりました。」と、あまり困ってはいないような表情で言う。
「一体なにがあったのですか。」
じつは、昨夜は3回ドアのチャイムが鳴って起こされたというのだ。だから眠くて仕方がない。まず、11時。このときはまだ起きていたので大した問題ではなかった。ドアを開けてみたら一人のセーターを着た女が立っていて、マッサージはいかがですか、と聞かれた。別にマッサージを頼んではいないよと断った。

次は夜中の2時に同じようにチャイムで起こされた。ドアを開けると同じようなセーターを着た別の女が立っていた。同じようにマッサージはいかがですか、と聞かれたので、別に頼んではいないよと断ると、セックスマッサージですと注釈が入ったそうである。それでも要らないと断った。

明け方の5時半にまたもやチャイムが鳴った。ドアを開けてみるとまた同じようなセーターを着たさらに別の女が立っていた。マッサージはいかがですか、と聞かれたので同様に、頼んではいないよと断ると、セックスマッサージですと補足されたが、同じようにこれも断ったということである。

いったい、どういうことなのだろうと3人で昼食をしながら話が広がった。誰かに部屋番号を教えたのではないか。あのセーターを着た女は3階のマッサージの女ではないか。こんな寒い夜にセーターで外を歩くような人間はいないから、まちがいなく内部の人間であろう。女が欲しそうな表情をしていたのではないか、等々勝手なことを言っている。事情に詳しくないメンバーばかりだったのでこれ以上の憶測はできなかった。

夜、カラオケに行ってこの話をしたら、カラオケお嬢さんが言う。あのホテルはエレベーターの前に監視カメラがついている。男が一人で部屋に入っていくのを監視センターの人間が見ていて、その筋へ連絡が行っているのであろう。すると別の一人が俺も一人だったけど女は尋ねて来なかったで。だからそれは違うのではないか。等々諸説紛々である。

背景は今もわからない。贅沢な悩みだなあ。俺も一度そういう経験をしてみたものだなあ、という声もあった。