ふいちゃんの中国日記

仕事編

日本語が少し話せる

2006年12月28日

大連で日本語が話せるというのは大変有利な条件ではあるが絶対ではない。最近、大連大学で日本語を教えているという先生と話をする機会があった。その日本語科では日本語以外にコンピューター操作、その他日本語以外のことも教えているという。なぜかというと、このごろは日本語が話せるというだけではいい就職口がないからだという。

学生だから、日本語の基礎はできていても当然社会経験は少ないし、即戦力にはなり難い。したがって就職売込みで日本語以外の戦力になる技術を習得させているのだという。企業の立場でみると、ただ日本語ができますという通訳だけの仕事というのは時間的には毎日目一杯あるわけではない。

高給を取っている通訳に共通しているのは通訳以外の業務でも人並み以上に仕事ができ、部門長として活躍していることである。つまり、通訳としての仕事がなくても立派に世間に通用する能力があって、実績を残していることである。その上に通訳としての特殊技能を備えていることがその人の強力なセールスポイントになっているのである。

2〜3年日本へ研修生と称する出稼ぎに行って、日本語が少し話せるようになったというだけで、一般業務が適切にこなせないのに2000元の給料を要求するような人はもはや大連では通用しなくなっている。

私の工場でも通訳には営業とか購買の仕事をさせている。通訳だけでの仕事では時間的にも余ってくるし、通訳以外の業務がこなせない人は給料はこれ以上にはあがらないよとはっきり言ってある。

当然ながら、一般業務ができて、通訳もできるという人にはそれ相応の待遇を与えている。