ふいちゃんの中国日記

仕事編

小集団活動

2007年1月8日

中国人のひとつの特徴は非常にセクショナリズムが強いことではないかと思う。
製造課のそばにある製品の置き方がまずいので注意すると、
「それは○×課の管理下にある製品なのでわたしたちには無関係。」とくる。
そうか、これは製造課のものではないのか、とわかるもののなんとなく釈然としない。
「歩留が悪い。しかし、それは生産技術課の問題で、製造課は関係ありません。」とくる。
いつもこんな調子なのである。
「歩留が悪いと製造課は困るだろう。なぜ、□△技術課へ改善依頼をしないのか。」
「1ヶ月も前に話はしています。」
「催促したのか。」
「していません。」

全体がどうなろうと知ったことではない。
ただ、改善依頼はすでにしてあるのだからわたしの責任は果たしている。
あとは□△技術課の問題である。だから、わたしに問題はない。という理屈である。

こんな考え方では歩留改善に支障が出かねないので
「そんな考え方は今後止めてもらう。製造工程の歩留問題は工程従事者が責任を持て。なにが原因なのか自分たちで考えなさい。自分たちで解決できないところは□△技術課へ応援を頼みなさい。」

こういう背景の下で小集団を始めたのであったが、活動状況がいまいちはっきりしない。
まったく下地がないところからはじめたのでメンバーもどう取り組んでいくべきかなど、わからないようなのだ。

活動記録をみて、あっと思った。目標値がおかしい。
「目標:歩留を改善する」となっているのだ。
これまで何度か説明して、伝わっているようで伝わっていなかったことを理解。
具体的な不良項目と目標改善値及び目標改善日程をまず決めるよう推進担当者を指導。
軌道に乗るにはまだまだ大分時間がかかりそうである。

しかし、中国人の基本的能力は日本人と遜色ないのでいずれ、時間の経過とともにいい方向へ向かっていくだろうと楽観している。