ふいちゃんの中国日記

ふいの中国語講座

包装外形

2007年1月10日

同じ状況を説明するのに日本語よりも中国語のほうが一般に簡潔になっている。
だが、必ず例外はあるもので、逆の場合もある。
別の機会にすでに「二日酔い」については述べてあるのでここでは省略する。

この“包装外形”も数少ない例外のひとつに含めてもいいかと思う。
これは日本語の「荷姿」のことである。
わたしたちは物を購入するとき、1缶1kg、5kgとかあるいは1袋25kgとかで買う。
この荷物の姿がすなわち荷姿である。
物によって荷姿はまちまちであるが、通訳でこの字を知らない人は案外多い。

わたしたち日本人が中国語を勉強するとき、はじめての単語にお目にかかると日本語の意味を類推して、なんとなく中国語の意味がわかることが多いが、どうやら日本語を勉強している中国人も同じ思考をしているらしいことがわかる。

つまり、この荷姿のように日本語にあって、中国語にない場合は「莫名其妙」らしいのだ。
製造現場では日常的に使う用語であるが製造現場の経験のない通訳はまずこの言葉が通じない。
ほとんどの場合、「荷姿ってなんですか。」と聞いてくる。
説明するとすぐ理解してもらえる。
逆に中国語では何と言うのですか、と聞いて中国語の語彙を増やす機会にもなる。

中国語では「包装外形」とか「包装方法」である。
大連では「包装方法」が一般に使われているようだ。
この言葉に関しては日本語のほうが簡潔ですっきりしていると感じる。

【註】
  包装外形 baozhuang waixing バオジュアン ワイシン 荷姿
  包装方法 baozhuang fangfa バオジュアン ファンファ 荷姿
  莫名其妙 mo ming qi miao モウミン チイミヤオ わけがわからない