ふいちゃんの中国日記

ふいの中国語講座

ザーズマ

2007年1月16日

中国には各地に方言がたくさんあって、日常生活で頻繁に使われるにも係わらず、なかには現在の漢字では表現できない言葉がある。
四川省成都市ではこのザーズマという言葉が毎日飛び交っていて、しょっちゅう耳に入ってくる言葉である。
漢字はどう書くのか、地元のいろいろな人に尋ねたことがある。しかし、だれも漢字を知らなかった。

このザーズマもそういう言葉の一つだと思っていたのであるが、どうもそうではないらしいということがごく最近わかった。
というのはじつは大連にも現在の漢字では表現できない日常語があるという話題になり、成都にもその種の“ザーズマ”という言い方があるという話をしたら、成都とはまったく関係のない北方の人がそれはこう書くのです、といって教えてくれたのがこれである。
即ち「咋子嗎? za zi ma ザーズマ」。

小学館編「中日辞典」によると“咋”は<方言>どのように、どうして、なぜ、とある。
“嗎”は疑問を表す言葉で、日本語で言えば“か”に相当している。
だから意味としてはどうしたのですか?、なにがあったのですか?、なに?などとなる。
たくさんの人が輪になっているところへ状況を知らない人が来て「ザーズマ?」(なにがあったのですか)とか、2〜3人が話しをしているときに人がやってきて「ザーズマ?」(どうしたのですか)など言う。
あっさり言うと「なに?、どうしたの?」である。

使っている状況から判断してどうやら「ザーズマ?」は「咋子嗎?」で正しいように思う。