ふいちゃんの中国日記

生活編/大連カラオケ事情

交差点で記念写真

2007年2月11日

あるカラオケお嬢さんが言う。
「きょうは夕ご飯を食べていない。」
「どうして。」
「きょうは昼の12時から、仲のよい友だち5人と韓国の焼肉店で忘年会をして、ビールをたくさん飲んでから広島の交差点へ行って、記念写真を撮ってもらって4時頃に家へ帰りました。だからおなかが空いていなかったからです。」
「ふーむ、きょうは忙しかったのだねえ。たった4時間で韓国から日本の広島へ行って交差点でおまわりさんに記念写真を撮ってもらって大連へ戻って来たってことかい。」

もう一人のカラオケお嬢さんがさらに言う。
「この人、ビールをたくさん飲んで酔っていた。」
「随分、ビールを飲んで酔っていたそうだけど、危なくなかったのかい。酔っているのになにもわざわざ交差点へ行って記念写真を撮らなくてもよさそうなものだけど。」

すると、お客さまが言う。
「日本の広島の交差点は信号がたくさんあって、車もたくさん走っていることを写真に撮って故郷の人々に紹介したかったのだろう。もうすぐ、春節で故郷へ帰るのだろう。」

大連には韓国焼肉店がたくさんある。特に「紅梅街」通りの近くに集中している地域があって、そこの焼肉店で忘年会をしたと言っているのである。日本の上島コーヒーはテレビなどでも宣伝しているので知っている日本人は多いと思う。この上島コーヒーは大連に出店していて、開発区にわたしの知っている範囲で2店ある。その内の1店がこの焼肉点が集中している近くにある。旧市内にもあるそうだ。

このカラオケお嬢さんはひとつの癖があって、喫茶店のことをいつも交差点と言ってしまうという。つまり、焼肉店で忘年会をした後、上島コーヒー店へコーヒーを飲みに行って、そこで記念写真を撮ったと言っている。上島のことを広島と言いまちがってしまったというわけである。 

わたしにも中国語を覚えたてのころはこれに近いような失敗談が数え切れないほどある。外国語を勉強するときは、まちがって当たり前という精神でやればいいのである。

カラオケお嬢さんたちはけっこう派手にやっているようだ。一般の工場勤めの娘さんたちは決して上島コーヒー店には行かないだろう。一生懸命8時間働いた1日分のお金が、コーヒー如きで消えてしまうのだから。