ふいちゃんの中国日記

文化編/行事

2007年の元宵節

2007年3月5日

3月4日は旧暦の初15日で、2月18日に春節を迎え、そこから数え始めて15日目、即ち3月4日が春節の最後の日、つまり元宵節である。

中国ではこの日に元宵団子を食べる習慣があることは既に紹介した。今年も会社から全員に元宵団子が支給された。最近は爆竹や花火を盛大に打ち上げるようだ。ところが初15日の3月4日は大連は大変な天気であった。まず、午後12時過ぎに用があって市内へ行くことにした。電車の駅へ行く途中、風が強く、傘をさすのがむずかしいほどであったが、まさか、その後の天気の様を予想することはできなかった。

まず、電車が故障して不通になっていた。急遽、タクシーへ変更して行ったのはいいが、すでにそのころは空は雪まじりになっていた。それでも行きは順調であった。あるホテルで、ある同好会の集まりに参加してそのホテルを出たとき、ものすごい強風が吹いており、雪がかなり積もっていた。寒さは真冬なみに戻っていた。

あらかじめ予約しておいたタクシーに迎えに来てもらい、開発区へ戻る途中、数箇所で車の衝突事故やスリップして路肩へ突っ込んだ車などを見かける。安盛まで帰り着き、地下の食品売り場へ買い物に行くことにした。車を降りて初めて風の強烈な強さに気づく。買い物を終えて「金馬路」を横切るとき、東からの強風に身体が西方向へ3〜4m流されながら必死の思いで渡る。幸い、雨は止んでいたが雪が唸りながら舞っている。渡りきってからも強風にあおられてさらに5〜6m流され、さんざんな苦労のうえ、ようやくアパートへ帰り着いたのだった。

20時10分に停電になり、翌日の7時まで電気なし。よって風呂にも入れず、皿洗いも不可、洗濯も不可。5日はひげそりもできず、食事も摂れず顔も洗えない始末。工場へ電話したら電気は明け方3時ころから来ているということで、操業に影響ないことがわかり出社。アパートを出かける直前に電気が来たのであわてて顔を洗ってアパートを後にしたのだった。

そんな訳で、今年の元宵節はとてつもない荒天となった。これは春の嵐のなかでも超特大の大嵐だったのではあるまいか。