ふいちゃんの中国日記

仕事編

物以類聚

2007年3月19日

中国の成語で、日本語では「類は友を呼ぶ。ウシはウシづれ、ウマはウマづれ。同類の者は自然に寄り集まる。」(小学館:日中辞典)である。

賄賂を取る人には賄賂を取る人にだけわかる「匂い」があるのではなかろうか。その匂いを敏感に感じ取って集まる人と、逆に離れていく人が出てくる。同類の人は残り、異種類の人は離れていく。

同類が取締役→部長→課長→係長→担当者という線でつながると強固な線力になる。なにせ、咎める人がいないのだからやりたい放題である。あらゆるチャンスを捉えて私腹を肥やすことになる。贈賄側もあそこは収賄するとわかれば話が早いから楽なのである。

しかし、破綻は突然思わぬ方向からやってくる。世間は広いようで狭いし、誰も知っているはずがないと思っていても、元々手口が単純なだけにいろいろな筋から生臭い情報が入ってくるからである。

“物以類聚”は“人以群分”(人は群れで分る)の前に用いることが多い。(小学館:日中辞典)

【註】
成語 chengyu チョンユイ 熟語・成句・諺
物以類聚 wuyi leiju ウーイー レイジュー
人以群分 ren yi qunfen レン イー チュン フェン