ふいちゃんの中国日記

仕事編

出尓反尓

2007年3月26日

中国の成語で、“移り気であること、または言行が一致しないこと”。もとは“汝にいずる者は汝に返る”、すなわち自分の行為からうまれた結果は自分で責任を負うという意味だったが、現在は自分が言った言葉を自分で取り消す意味に用いる。(小学館:中日辞典)

君子は豹変す。領導(リーダー)は毎日変化する外部情況と内部情況に適切に対応して、領導する集団を最適状態に保とうとする。そのため、経験のない情況に接すると、今日は黒と言ったかと思うと、明日は白と言ったりする。さらに明後日は再び黒と言ったりする。そして決定に確信が持てるようになるまでけっこうくるくる変わるのである。

これは決して珍しいことではなく、わたしたちはかなり頻繁に経験することである。経営というのは定型作業でない部分がかなりある。この非定形作業での処理が適切でない比率が高くなってくると時間の経過と共に最悪の場合、会社は倒産する。

思考パターンが読めるようになってくると、“今日は行動しないことにしよう。明日の情況が変化する可能性が高い。”ということになる。だが、これも度を過ぎると“あいつはいつも行動が遅い。”ということにもなり兼ねないので、やはり適宜な判断が必要である。

【註】
出尓反尓 chu er fan er チューアル ファンアル 
領導 lingdao リンダオ 指導(する)、指導者(リーダー)