ふいちゃんの中国日記

自然編/童牛嶺

激流の跡

2007年4月10日


いま、童牛嶺の池の水はどんどん減っている、だが、なぜあそこにあんな大きな池があるのか。

そして池の水が一杯になったら横から放流できるように立派な放水路が作られているのか。

つまり意味があるから池があり、放水路があるのであろうが、その意味が何となくわかってきた。

池から歩いて5分も登らないところに写真のような水が激流となって大地をえぐった痕跡が残っている。

この童牛嶺には何十年かに一度の割りで集中豪雨的な大雨が降るときがあるのではないか。

そういう経験から人々はあのような中腹に堤防を築き、貯水池を作ったのではないか。

この痕跡は水が半端な量ではなかったことを示している。

そして平地に住んでいる人々も普段は全く水が見られない「涸れた沢」が暴れ川になって水が貯水池から溢れときがあるのだということを忘れている危険性すらあるのだ。