ふいちゃんの中国日記

社会編/時事

大連松井味噌有限公司(日本独資)

2007年5月7日

この会社の総経理である松井健一さんが「LOOK大連」には「松井健一の中国生活の智慧」として、「ビブレ」には「松井健一の大連生活情報」として随筆を連載している。そしてこれら随筆が連載されている広告誌の裏表紙は大連松井味噌有限公司の1頁広告でもある。ひょっとしたら広告料はこの随筆の原稿料と相殺されているのかもしれない、などとどうでもいいことを想像したりしている。

この松井健一さんの随筆は客観性があってなかなかおもしろい。わたしはこれらの広告誌が手に入ると真っ先にこの松井健一さんの随筆を読む。きっと愛読者がけっこういるのではないかと思われる。

「LOOK大連」3月号では「食品の不祥事」として不二家の不祥事が取り上げられている。食品業界で仕事をしているだけあって普通の人では気がつかない業界の生の姿を知ることができる。

こういう不祥事が発覚するのは生産管理レベルがそれなりの水準以上であること、日本でも同じような不祥事があっても発覚しようがない管理水準の会社がたくさんあることなどを知らされる。

この外、「LOOK大連」には「大連嫁飼育日記」というのも連載されている。こちらのほうは作者名がないが、部分的な写真が載っている。奥さん(本人なのかどうかは不明)が出産で日本へ里帰りするようだから、きっとこの奥さんは日本人なのであろう。

「このコラムは著しい誇張と欺瞞に満ちたフィクションです」とことわり書きがあるが、あるときは□月×日かと思えば、あるときは2月12日と具体的に月日が入っていたりする。仮にフィクションとしてもかなりの程度、実際にもとづいて物語が流れている印象を受ける。

ともわれ、この「LOOK大連」と「ビブレ」は単なる広告誌とは一味も二味も違っている。