ふいちゃんの中国日記

文化編/日本と同じ!

双贏(happy-happy)

2007年6月10日

中国は長江(揚子江)を境に概略南方と北方とに大別される。南方と北方とはいろいろな違いがあるが、そのひとつは気質である。一般に南方人は利に聡く商売上手で、顔がくっつくほど接近してつばを飛ばしながら口げんかしても手は出さない。一方、北方人は商売が下手で、気が短く口げんかする間もなく、すぐに手が出て相手を殴ってしまう。

日本も関西と関東に大別されるが、気質は中国の南方と北方に似ているように思う。見積折衝をしていても、関西系は両者がハッピーハッピーでないと意味がないなどと言う言葉は綺麗だが、実際は相手のことなど構わず、できるだけ自分の方が儲けになるよう動く。関東系はうちは目標値がこれこれだから、それが達成できれば後はお宅でどうぞとハッピーハッピーの精神は関東系がはっきりしている。

だから、見積折衝の場合、関東系は話しが早く、あっさりと結論が出やすい。一方は関西系はねちねちとしつこく、やたら時間がかかって簡単にまとまらない。時間と労力が関東系の何倍もかかる場合が多い。

そういう話をある中国人と話していたら、中国にも似たようなことがあり、そういうハッピーハッピーのことを中国語ではこう言いますと教えてくれたのがこの“双贏”である。 “贏”は“儲ける”という意味で麻雀などをして勝った負けたというときにこの言葉を使う。勝ったときは“贏”、負けたときは“輸”と言い、けっこう耳に入ってくる言葉である。

“双贏”は“双方が儲ける”という意味になり、つまり私もハッピー、あなたもハッピーのハッピーハッピーということである。

【註】
長江 chang jiang チャンジアン 長江(昔の名前は揚子江)
双贏 shuang ying シュアンイン 双方が儲ける
輸  shu シュー 負ける(その他日本語と同じ“運ぶ”の意味もあり)