ふいちゃんの中国日記

仕事編

和為貴、忍為上

2007年7月21日

 人の性格は容易には変えられない。これはどなたも認識しているのではないだろうか。以前読んだ本の中に、怒りっぽい性格とか、気が短い性格などは遺伝的要素もあり、親から受け継いだ性格なのだから変革しようなどとは考えないほうがいいと書いてあったことを思い出す。

 中国でも皆自分の性格はわかっていて、怒りっぽい性格とか、気が短い性格とかのときに「我的脾気不好」という。仕事もよくでき、日本語も堪能で非常に優秀な人物なのだが、「我的脾気不好」が玉に瑕で、ときどき問題を起こすような人もいるにはいる。

 各部門で意見の相違があってもお互いに協調精神が根底にあれば、あるときは歩み寄り、あるときはさらに別の考えへ発展したり、といろいろな過程があるが、いずれにしても落ちつくところに落ちつく。

 自分流にならないと気が治まらない人ばかりになると収拾がつかなくなってしまうが、そこはうまくできていて、分裂したりすることは少ない。それはお互いが「和為貴、忍為上」の精神があるからである。

 意味するところは「和を貴しとする。耐え忍ぶはさらに上等である。」の精神である。これをわきまえている集団は意見の食い違いがあっても最終的に分裂したり、どうしようもなく口もきかない犬猿の中になったりするのを避けることができる。

【註】
我的脾気不好 wo de piqi buhao ウオーダ ピーチ ブーハオ
和為貴、忍為上 he wei gui, ren wei shang ホー ウエイ グイ ,レン ウエイ シャン