ふいちゃんの中国日記

仕事編

給料遅配

2005年12月1日

 景気の悪い話をひとつ。わたしの勤める会社の給与支給日は25日になっている。ところが10月度分は11月にはいっても一向に給料をもらえない。通常、給料は日本と同じように銀行振り込みになっているが、わたしの場合は現金でもらっている。11月になっても何の連絡もないので財務部へ直接行って給料を催促した。すると、担当者が「とりあえず半分でよければ今渡せる」と言うことだったがわたしは全額を一度にくれるよう要求した。その数日後、わたしは給料をまだ貰っていないことを董事長へ話したところ、董事長は財務部の責任者と担当者を呼んでえらく叱りつけたそうだ。ということを財務部の責任者から聞いたがわたしは「当然だ」と答えるしかなかった。
 じつはこれには伏兵があって、会社は日本へ輸出している売掛金の回収が遅れていた。約束の期日通りに先方が売る掛け金を振り込んでくれないのだ。9月末日分と10月末日分が未回収になっていた。売上げの100%がそっくり2か月分未回収であれば資金繰りが悪化するのは当然でもある。わたしは財務部から状況を訴えられ、日本の客先と早く支払ってくれるように折衝していたのだった。
 先方は日本では誰でも知っている大企業のグループなので金がないなどは考えられないのだが、わかったことは先方担当者が入金手続きの指示を忘れていたという説明であった。
じつはこの担当者は8月にも同じ問題を起こしていて再発だった。すぐ振り込むようにするからということであったが約1週間経過して中国の某銀行から入金のあった旨連絡が入った。これでわたしの給料の支払い原資が整ったことになる。
 こうしてわたしの手元に10月分の給料が入ったのは11月8日で、約2週間の遅配であった。しかし、これが後々非常に大きな問題を発生させる原因のひとつにもなっていたことを先方担当者をはじめ、客先の関係者は誰も気がついていなかった。