ふいちゃんの中国日記

ふいの中国語講座

鶏吧

2007年7月24日

これも、日常生活で重要な言葉にもかかわらず、外国人にはなかなか耳に入ってこない言葉のひとつである。ちっちゃな子供はズバズバとものを言うので、ちっちゃな子供たちと接する機会のある人には容易に耳に入ってくる言葉であろう。

鶏吧(jiba:ジーバ)は俗語で、?陰茎.?くだらないもの.(現代中国語辞典:光世館)。ここでは?のことである。日本でも地方により、これに相当する言葉はたくさんある。中国にもたくさんあっても不思議ではない。中国東北部ではこの“鶏吧”が使われているようだ。

しかし、このような言葉はわたしが生まれ育った生活環境と全く縁がないため、聞くにしろ、言うにしろ、実感が伴わない。だから平気で言ったり聞いたりすることができるのであるが、こういう言葉の生活環境で育った人にとってはそうではない。それは日本人にとっても同じような関係にある。

あるとき、このような話になったとき、何気なく「鶏吧」と言ってしまったのだったが、傍にいた30代後半の中国人女性が顔を真っ赤にしてしまったのである。やばいなと思ったが後の祭りである。

男性の“鶏吧”に相当する女性の名前もあるのだが、残念ながら日本にない漢字なので書くことができない。あるいは繁体字をわたしが知らないだけなのかもしれない。簡体字は“尿”の水の部分が“穴”になっている。発音はbi(ビー)である。これもちゃんと辞典には載っている(現代中国語辞典:光世館)。

この言葉の前に“小”や“臭”や“狗”などをつけると罵り語になる(小学館:日中辞典)。だから、日常的にも、またテレビ映画などでもきっとこの言葉はかなりの頻度で出ているはずである。

ともかく、女性の面前では冗談にもbi(ビー:1声)などとは言わないようにご注意を。