ふいちゃんの中国日記

ふいの中国語講座/成語

老狐狸

2007年7月29日

煮ても焼いても食えない人を日本語では「古だぬき」と言ったりする。たとえば外注工場の経験豊富な老社長は親会社の経験の浅い若い担当者からみるとなんとも厄介で、煮ても焼いても食えない人のように見える。

加工費の値引き交渉をしても簡単には応じないし、表向きはにこやかに応対しているが、裏では担当者の上司に手をまわしていろいろと工作したり、とにかく一筋縄にはいかないので、ついつい「あの古だぬきめ」と言ったりすることになる。

外注工場の老社長から見ると、加工費の値引きは工場の運営にもろに影響してくることなので簡単には応じられないことである。だからあの手この手を使ってのらりくらりと要求を避けようと立ち回る。これは外注工場からみれば当然ともいえる。

“老狐狸”は直訳すると「年とったキツネ」となる。キツネというのはとにかく人を化かすことで知られている。“老”は「年とった」意味もあるが、さらにまた尊敬の意味もある。老人は飯を食った数の多い分だけ、経験も豊富であり、いろいろな(悪)知恵も身につけている。 

キツネはもともと人を化かすのだから、それに経験と知恵が上乗せされると化かし方が巧妙になるのであろう。“老狐狸”は転じて、ずるい人、こすからい人(現代中国語辞典:光世館)になっている。

日本語の「古だぬき」に相当するのがこの“老狐狸”であろう。日本ではタヌキもキツネも人を化かすようだが、中国ではキツネだけが人を化かすのであろうか。

【註】
老狐狸 lao huli ラオ フーリ 古キツネ (転じて:ずるい人、こすからい人)