ふいちゃんの中国日記

生活編/大連カラオケ事情

カラオケ事情(1)(ママが3人)

2007年8月5日

カラオケクラブはママさんが1人かと思っていたら店によっては事情が異なっているようだ。あるカラオケクラブはママが3人いて、それぞれが老板と呼ばれている。してみるとこの3人が出資してそれぞれがママとして仕事をしているようなのである。これらのママさんは客がお嬢さんを指名するときは一般のお嬢さんと一緒に並んでいるので客はママとは気がつかないで指名している。

給与システムというのは店によってそれぞれ異なっているようで、このカラオケクラブはママさんも固定給と歩合給に分かれていて、固定給はそんなに多くないらしい。従ってママさんも客に指名されて客を接待することによって歩合給が入ってくるシステムになっている。だから、ここではママと一般お嬢さんがもろに競争する関係になっている。 
 
冗談半分にこの店ではママさんも指名できるよなどと言っていたのだが、冗談でなく、ちゃんと指名できる店もあるということがわかった。

何でもありの中国だからというわけではないが、店によってはこういう話も聞く。つまり、ママさんと一般お嬢さんとが競争の関係にある店ではまず、新しい客が来て一般のお嬢さんを指名した場合、ママがこの客は良質の客だと判断すると、指名されて横に座っていたお嬢さんが何かの用で席をはずしたときにスッとママが部屋に入ってきて、その客の横に座りホテル名と部屋番号を聞いて、その夜その客と1晩過ごすというのだ。それ以降、客はママの指名客に替わり、売上げはママに計上されることになるらしい。

分かりやすくいうと、一般お嬢さんの客をママが色仕掛けで奪ってしまう構造である。ときには指名されたお嬢さんがいる目の前で、ママが客の手を誘導して自分のオッパイに触らせて巧みに客を奪ってしまうこともあるようだ。

この場合、客は2つに分かれて、喜んでそのままママの指名客になって通い続けるタイプと、とんでもない店だと以後行かなくなるタイプとに分かれるという。そして店のお嬢さんも2つに分かれて、多くは店を辞めてしまうお嬢さんがいる一方で、ごく少数だが日本語の勉強のためにじっと我慢して勤めているお嬢さんもいるようなのである。

総じて、こういうママのいる店はお嬢さんの出入りが激しいという。それは当然であろう。ママを勤めるくらいだから、それなりの経験があり、男を見る眼も肥えている。入りたての経験の浅いお嬢さんの客など簡単に奪ってしまう手練手管があるということだろうが、日本人の感覚から見ると釈然としないものがある。しかし、客からみると棚ボタ式で楽しい夜を過ごせるわけで、あの店はいいという評価になるのかもしれない。

どのカラオケクラブであろうと、あなたが指名したお嬢さんがじつはママさん(老板)ということもあり得るわけで、20代後半〜30代と感じられるお嬢さんを指名したときは前述のこともあるので注意したほうがよさそうである。