ふいちゃんの中国日記

生活編/商品情報

地元のビール

2005年12月8日

 わたしの知っている日本人はビールを飲むとき、たいてい「青島(チンダオ)ビール」を注文する。このビールは値段は高いが味があっさりしているので日本人にむいているのかも知れない。それと一般のビールよりも1クラス上の銘柄といった雰囲気があるのも確かである。もちろんわたしもこの「青島ビール」が好きである。
 中国には地ビールが各地にあり、数え切れない。中国のあちこちへ行って当地のビールを飲むのも観光の一つの楽しみである。最近テレビでよく宣伝している雪牌(シュエーパイ)ビールというのがあるがわたしの口には合わない。大連にも地元のビール会社が1社あって「黒獅(ヘイシー)」という銘柄で売られている。日本人の客人を案内したりするときは無難な「青島ビール」にするが一人で飲むときは「黒獅ビール」にする。ほとんどの日本人は飲まず嫌いで敬遠しているフシがあるが、この「黒獅ビール」はわたしの口に合っている。それなりに苦味もあってうまい。中国の地ビールでは甘すぎるタイプにお目にかかることがあるが、この「黒獅ビール」はそれがない。味は「青島ビール」に似ているところがあり、値段も「青島ビール」より安いのでなおさらよい。
 この話を会社の董事長(ドンシージャーン)に紹介したら初めて聞いたような反応だった。ひょっとしたら次回の宴会にはこの「黒獅ビール」がでる可能性がないでもない。わたしの感覚でいえばこの「黒獅ビール」は日本人の客人へ出しても失礼にはならないと思う。但し、中国へやってくる日本人にとって「青島ビール」は知名度100%に近いが、一方「黒獅ビール」は知名度0%といっていいだろう。そういった意味では「青島ビール」が何といっても無難ではあるが。