ふいちゃんの中国日記

生活編/商品情報

ママレモン

2005年12月15日

 食器用、野菜用洗剤ママレモンは次々と新しい名前がでてくるこの種の洗剤の中では長寿命製品ではないだろうか。このレモン色をしたママレモンは感覚的には優に30年以上まえにはすでに世の中にでていたような気さえする。
わたしなどの世代では食器用、野菜用洗剤を呼ぶときは今でも「ママレモン」で通じる。シャープペンシルやサロンパスといった類と同じである。初期の商品から技術的に完成していて、考えようによってはこれ以降世に出てきた食器用、野菜用洗剤はこれの亜流といえるのかも知れない。
 ママレモンの日本メーカーはライオン。じつはこの「ママレモン」が中国にもある。但し、色はレモン色でなくグリーンで、商品名は「媽媽青檬」、英語ではMAMA LEMON GREENと記されている。[媽媽]は「ママ」でわかる。「青檬」は「青い檸檬」という意味だろうか。絵でみると緑色の皮の檸檬を二つ切りにしてある。しかし、わたしの辞典には「青檬」というのは載っていない。
 容量600ccで値段はとびきり高く11元。中国製のこの種の洗剤は2.5元から5元くらいだからいかに高いかがわかる。貼り付けの説明書によると製造元は「上海家化聨合股份有限公司」で、「日本のライオン株式会社の専用技術と商標を採用している」となっている。
 葡萄の洗剤でさんざん脅かされた経験をもつわたしなので、ここは安全第一で躊躇なく「媽媽青檬」にした。使ってみる限りにおいては「媽媽青檬」と値段の安い他の国産品との効能差は感じられない。しかし、安全性に関してはどう差があるのか全くわからない。長年培ってきた商品名の信用力とはたいしたものだなと大連開発区の片隅で感心している。

 【註】
   媽媽青檬 mama qingmeng マーマチンモン ママレモン(グリーン)