ふいちゃんの中国日記

観光編/漠河

北国紅豆の実

2007年11月19日


漠河一帯に野生している“北国紅豆”は7月から10月にかけて採れる。正式な名前は“雅格達”というそうだが、当地の人々は単に“紅豆”と呼んでいる。少し酸っぱ味があるので好き嫌いがありそうだけれど、酸っぱ味の果物が好きなわたしにはとてもおいしく感じられる。砂糖を加えて瓶詰めしておくと1年以上保存が可能で、地元の人々は冬の間この保存食を食べるのだという。

道路を通行しているとこの“紅豆”採りの人が後部座席の両側に50リットルくらいの大きい直方体のポリ容器を配置したバイクに乗ってすれ違う。これを本業にしている人々がけっこういて、1日およそ200〜300元稼ぐという。

夕方、仲買人の所へ採った“紅豆”を売りにくる。それぞれ自分の場所を持っていて確実に大量に採れるようである。ただ、この実はこの一帯に住んでいる大型の黒熊の大好物だそうで、ときどきばったり出くわすことがあるのだという。

この実は生食のほか、“紅豆酒”の原料になっていて、漠河に醸造工場があるという。

【註】
北国紅豆 beiguo hondou ベイグオ ホンドウ 北国紅豆(野生果物の名前)
雅格達 yageda ヤーガーダア 北国紅豆の正式名
紅豆酒 hongdou jiu ホンドウジユウ 紅豆を原料とした果実酒
黒熊 heixiong ヘイシオン 黒熊