ふいちゃんの中国日記

自然編/気候

カラカラ乾燥

2008年1月7日

大連の冬は湿度が20%くらいになっている。部屋の中は大連市の集中暖房が入っているので尚更乾燥しやすい。とくに暖房用のパイプが床をはっているいわゆる床暖房方式は室温が25〜26℃もあり、部屋によっては熱すぎて窓を開けなければならないという羨ましい話である。

日本から来てこういう乾燥した所に住むと喉を痛めやすい。わたしの知っているM社のM部長は乾燥のため、朝起きたら声が出なくなっていたという。原因はカラカラ乾燥にあるとみて、加湿器を買ってきて対策したらすぐに治ったそうだ。

だから、わたしも注意した方がいいですよと購入を薦められたのが「安盛」の1階にある電気器具店で売っている加湿器である。しかも1100元以上のイオン発生器型でないといけないという。理由は単なる加湿器は水がよくないとそのまま吸ってしまうのと同じ理屈だから駄目だというのだ。

そう言われてみると思い当たる節があるのである。冬になって夜中眠っているときに急に咳が出て目が醒めることが多々あったのだ。そういうときはお湯を飲むと落ち着くのであった。どうやらこれも原因はカラカラ湿度にありそうだ。

しかし、その日は平日で、加湿器を買いにいく時間がない。そこで加湿の方法を考えた。実際のところ、冬になると夜洗濯した下着やシャツが翌朝の6時にはすっかり乾いているのだ。つまり相当な速度で水が蒸発しているのだ。

同じ原理でいいのではないかと考えて、食器を洗うときに使うプラスチックの容器に水を入れてから、ちょっと工夫してタオルを水面からテントのような三角形状に張った。そして一晩様子をみることにした。つまり蒸発しやすいようにできるだけタオルの表面積を増やし、水が蒸発してもタオルが乾燥しないようにタオルの端を水のなかに入れたのだ。

効果は抜群でその日以来、夜中に咳がでて目が醒めることがなくなった。やはり原因は湿度だったのだ。わたしの場合は声が出なくなるほどの重症ではなかったが、カラカラ湿度の影響をもろに受けていたことがわかった。

あまりに効果抜群だったので、けっきょく加湿器を買わずじまいになっている。この方法なら費用もかからず、誰にでも簡単にできる。しかし、みてくれがよくないのは止むを得ない。

よその会社へ行っていろいろな人と話しをするといろいろな情報が入ってくる。当然仕事の話しが主体であるが、世間話のなかにこういう話も結構あるのである。M部長に感謝しなければならない。