ふいちゃんの中国日記

生活編/健康

あかぎれ

2008年1月28日

昨年の冬もそうだったが、今年の冬もまた「あかぎれ」が切れた。水を使うのでどうしてもあかぎれができてしまう。日本ではなかったことだ。大連の乾燥と気温が大いに関係しているのだと思う。

あかぎれを中国語では何というのかなとまわりの人に聞いてみてもはっきりしない。ある女性は「開裂皮膚」ではないかと教えてくれたがどうもしっくりしない。じつはわたしの周りの女性であかぎれが切れている人がいないのだ。

どうしてきれいな手をしているかと尋ねてわかったことは、水を使うのはシャワーを使うときだけという人が多かったことである。つまり炊事、皿洗いさらに掃除などと縁のない生活をしている人が多いのである。

中国ではまだ大家族型の家庭が多く、旦那の両親が炊事洗濯から子育てまでやっているところが多いと聞く。一人っ子政策で、そのうえ男の数が女より4〜5000万人も多く、完全に人数比がアンバランスになっていると言われるいまの中国で、嫁取りは一家の最大重要事になっているのは容易に想像できる。

旦那側が大事に大事に嫁を扱っている背景が見えてくる。「あかがれ」と縁のない生活をしているから、中国人なのに「あかぎれ」という中国語を知らないのである。ところであかぎれは中国語では何と言うのだろうと辞典を調べたら「皸裂」とある。

電脳の辞典で調べたら日本語でもあかぎれは「皸」と出てきた。じつはわたしは「あかぎれ」という漢字とは初対面である。これもちゃんと日本語漢字のなかにもあったのだ。

【註】
開裂皮膚 kailie pifu カイリエ ピーフ あかぎれ
皸裂 junlie ジュンリエ あかぎれ