ふいちゃんの中国日記

生活編/健康

適応能力

2005年12月18日

 大連はすでに真冬に入っており、最高気温がマイナスの日がずうっと続いている。このまま3月までマイナス気温が続くらしい。54年ぶりの大雪のあと、ちらちらと雪が舞った程度でその後、雪は降っていない。
 幸い天気はいい。空には青空が広がり太陽が照っている日が多い。こういう日はそんなに寒く感じない。しかし、風がある日はものすごく寒い。だが、寒いとはいえ徐々に寒くなったので身体がなれてきた。日本にいるときと着ているものはあまりかわらない。休みの日に外へ出るときにスボン下を穿く程度で、それ以外は格別の厚着はしなくてすむ。
 地元の人たちは秋ころからスボン下を穿いているひとが多かったが、今は皆分厚いスボン下を穿いているようだ。何かの話のときにわたしがいまだにウイークデーにはスボン下を穿いていないことを知ると一様に驚く。だが、わたしはやせ我慢しているわけではない。
日本でもそうだが、寒い地域のほうが暖房対策はしっかりしている。工場では全体をスチーム暖房しており、事務所は暑いくらいだ。半袖下着1枚に長袖のシャツ、その上に作業着をきているだけ。それなのにわたしは暑くて、仕事をしているときいつも腕まくりをしている。しかし、昼食時、事務所から食堂のある建物へ移動するときは分厚い防寒衣を必ず着る。わずか2〜3分の時間なのに防寒衣がないと身体が芯まで冷えてしまうくらい寒いからだ。
 大連から特急で約4時間と聞く“瀋陽”は大連よりはるかに寒いところらしい。地球上、大連よりもはるかにもっと寒い地域はいっぱいあり、いずれも人がいて生活の場が広がっている。大連などはその寒さでいえばたいしたことではないのかもしれないが、人類が誕生してからの長い年月の中でヒトという“種“が身につけている自然環境への適応能力というのはたいしたものだなと感心している。