ふいちゃんの中国日記

仕事編

箸にも棒にも掛からない

2008年2月24日

ある見積書を日本の某客先へ提出した。2週間しても何の反応もないので窓口担当の方へ電話して聞いてみた。すると近々担当者が出張して行くので直接聞けという返事であった。

ところがその担当者の方が来て数日経っても何も話しがでない。それでこちらから話題を切り出した。そしたら待ってましたと言わんばかりに「箸にも棒にも掛からない」とただそれだけの返事で取り付く島もない。

きっと、高すぎるという意味かなと思う。それで目標値はどのくらいですかと尋ねてみたが、「目標値云々を言うレベルではない」と全くとりあってくれないのである。予定していた目標値と合わないからといってこんな調子では折衝にもならない。

この人は商売というものが解っていないのではないか。ましてやここは中国である。いかなる情況であろうとも、気に入らないからといってこのような態度では中国で果たして商売をうまくやっていけるかどうか。

格別、値段を高くしたわけでもない。一定の利益は必要だ。原価は原価である。操作できるのは利益分であるが「討価還価」ができないのでは進展の図りようがないのである。高すぎるのかなと推量して一方的に見積価格を下げて再提示するような安売り合戦みたいなことをする必要はない。

折衝にもルールというものがある。

【註】
討価還価 taojia huanjia ターオジア ホアンジア 値段を掛け合う