ふいちゃんの中国日記

仕事編

昼飯をご馳走しなさい

2008年3月13日

某社を営業活動した結果、ある小規模商社の2人が工場を確認にきた。言うことによると、「某社に頼まれてきた。評価がよければ仕事を某社に推薦する」という。言外に“生殺権をわたし達が握っている”としきりに強調する。

10時半に工場見学が終って会議室に戻ってからも「さあ、どうしましょうかね」などと数度こちらに言うので、わたしは「評価の結果を某社へ連絡してください」と答える。11時になって話しが一通り終っても席を立とうとしない。いかにも時間稼ぎをしている様子なのだ。

要するに何かをこちらに期待しているのがわかった。“注文を出してほしかったら、まず、昼飯をご馳走しなさい。”ということのようなのだ。そしてバックマージンなどのいい話も期待していたのかもしれない。

わたしは即断した。こんなたかりもどきの代理店など真っ平ごめんだと。そして言った。「お送りしますのでこの後のご予定はどちらへ行かれますか」。すると某ホテルへ帰るというので運転手へ某ホテルへ送るよう指示して送り出した。

運転手が戻ってきていうには、「ホテルへ着く前に一人が某レストランへ電話して担当者が出ると運転手に携帯電話を渡して場所とかを確認させてそこへ行けというので某レストランへ送った。」というのだ。

ホテルへ帰るのではなかったのだ。時間稼ぎしていた理由も理解できた。昼の食事をご馳走するなどたいしたことではないのだが、こちらも多少へそ曲がりなところがある。その後、小一ヶ月経つが何も連絡がないことから察して合格判定にならなかったようだ。営業としては失格だったのかもしれない。