ふいちゃんの中国日記

ふいの中国語講座

春捂秋凍

2008年2月25日

春節のころが1年でもっとも寒い時期とはよく言われるが、今年も春節を過ぎてここ大連でも春の兆しが感じられだしてきた。まず、昼休みに外にでると、ひところの肌を刺す冷たさがなくなっている。

じつはわたしは平日の昼休みに太陽熱温水器の温度を測っているのだが、2月の温度は確実に1月を上回っている。この頃は天気がいいと温度が36℃になっていることがある。1月では決してなかったことだ。春節を過ぎてここ大連は1年で最も寒い時期はすでに過ぎ去ったと結論付けてよさそうだ。

冬から春に向かって季節が動き出したとき、人は暖かくなってきたとつい油断する。その結果、風邪をひきやすくなる。「春捂秋凍」は「春は厚着に、秋は薄着に」という意味で主に北方で衣服の用意についていう。(小学館:日中辞典)

つまり、春は暖かくなってきたからとてすぐに薄着にならずに、むしろ厚着気味で少しずつ薄着になりなさい。逆に秋から冬に向かうときは、寒くなってきたからとてすぐに厚着せず、寒くなった都度衣服を増やして対応しなさい。これが北方での生活の智慧のようである。

ちょうど、いまがその時期で、用心用心。厚着気味で少しずつ衣を減らしていくことにしよう。

【註】
春捂秋凍 chun wu qiu dong チュン ウー チユウ ドン