ふいちゃんの中国日記

ふいの中国語講座

ワンパターン

2008年3月17日

日本人はよく「ワンパターン」という言葉を使う。元々は英語であるが、本場の英語なのか、あるいは和製英語なのかそこらへんの事情はよくわからない。日本料理店へ行って頼むメニューがいつも決まっているという人はけっこういる。そういうとき、自ら「ワンパターンで頼むものがいつも決まっているのですよ」などという。

だが、この言葉は中国人の前では言わないほうがいいと言われている。なぜなら、中国人の前で「ワンパターン」というと急に怒り出して、以降一切口をきいてくれなくなることが多々あるからというのだ。

中国語でお前は馬鹿だと罵るとき、「王八蛋 (wang ba dan ワン バー ダン 馬鹿)」という。つまり日本人が言う「ワンパターン」は「王八蛋 (wang ba dan ワン バー ダン)」と聞こえるというのだ。

いきなり、「この馬鹿!」などと言われたら気分がよろしくなくなるというのは理解できる。この「王八蛋」はテレビドラマを見ているとけっこう出てくる言葉である。

日本語の「馬鹿」はもう一つ親しみを込めて言う「馬鹿」があるが、中国語にも全く同じ用法があるという。情況と人間関係との組合せで語調によって言葉同じで全く正反対の用法が日本にも中国にもあるというのが面白いところである。

だが、わたしはそういう正反対の親しみの意の「王八蛋」を言ったり、言われたりの情況に接した経験は残念ながらまだない。