ふいちゃんの中国日記

文化編/感覚が違う?

やはり中国式

2008年4月28日

大阪で、ある催し物に出品したので説明要員として4日間参加した。同じ大連地区の同業者が多数出品した関係で、会場のある一角は中国人が多数いて、いかにもここは中国といった雰囲気であった。

昼になると、ブースのなかで一斉に弁当を広げて食べ始めた。出品会社によっては全員がそろって食事に出かけて、説明要員がいない空白の時間が30分以上も続くようなブースもあった。こういうところはいかにも中国式である。

今でも、中国では商店や百貨店など客にお構いなく売り場で食事するのはどこでも見かける光景である。むかし、3度の食事が食べられということは大変裕福なことで、そういう家では戸を開けて外部の人に見せるほどだったそうだから、人前で食事をするなどはむしろ自慢すべきで、みっともないなどの感覚ははなからないようなのだ。

しかし、わたしたちのブースには説明要員として日本人と中国人とがいたのであったが、日本式で進めた。ブースには常時、誰かがいるようにして昼食も交互に摂るようにし、弁当のときは会場を出てから近くのベンチで食べた。決してブースの中では食事をさせなかった。

説明員が3〜4人来ている会社は仲間内で話しに夢中になって、見に来る人々にまるで関心がないように見受けられるところもあったが、わたし達は絶好の営業活動ととらえて真剣に応対した。

結果、相当な収穫があった。すぐに見積依頼の図面が来てすでに提出の終った客先もある。何よりもこういう催し物のメリットは各種の最新情報が総合的に得られることである。個々の情報は断片的であるが、総合されるとある大きな方向が見えてくる。交通費や宿泊費などかなりの出費であったが、それを補って余る有意義な参加であった。