ふいちゃんの中国日記

文化編/感覚が違う?

JALも中国式に

2008年4月30日

今回の日本出張は飛行機は往復ともJALを利用した。中国の航空会社の便は満席でチケットが買えなかったのだ。最近のJAL便には中国人スチュワーデスがかなり乗っている。その影響なのであろうか、サービスが以前とすっかり変ってきた。

まず、おしぼり。以前はスチュワーデスが1個1個手渡しで乗客にくれたのであるが、最近は盆にどさっと載せて来て、声をかけながら通路を歩くだけ。乗客が手を伸ばしておしぼりを取らなければならない。気がつかないでいるとおしぼりはあっという間に遠くへ行ってしまうのだ。

大変な省力化であるが、こういう発想はいかにも中国式と感じるのはわたしだけであろうか。これまでは先に手拭きと飲み物とつまみの菓子などがでてきて、ワインを飲んだりしてゆっくり過ごしているとやがて食事が運ばれてきたものだ。気がついたのはこの1年くらい前からだが、今はこの手拭とつまみ類の菓子と飲み物(酒類とジュース類)と食事とが一斉に出てくるのだ。

これもスチュワーデスにとっては大変な省力化であろうが、食事とワインと菓子類が同時にでてきても嬉しくはない。JALのこれらの変化ははっきり言ってサービスの低下と言ったほうが正確であろう。考え方が乗客側の立場に立っていないのだ。日本式発想ではこうはならないのではないか。

相手の立場に立って物事が考えられる中国人というのは経験的にいうと非常に少ない。日本語を流暢に話すかなりレベルの高い通訳でも同じである。中国製の品質が悪いという一つの原因は使う人の立場に立って設計〜製造をすることができないからである。

いろいろな事情で、小さいときから自分中心に考え育ってきた人がそう簡単には自己改造はできないようなのだ。