ふいちゃんの中国日記

仕事編

停電休息と罰金

2005年 10月 17日

 9月のある月曜日、いつもの調子で7時過ぎに工場に着いた。
事務所のスイッチをいれても電灯が点かない。
「なんだ、これは!そうか停電なのか」とわかった。
やがて会社のマイクロバス通勤の人たち、さらに工場内にある寮に住む従業員たちも続々と工場へ入ってきた。工場は7時半から夕方4時半までの勤務時間である。
7時25分から朝礼。5分前運動を実施しているので、朝礼までに仕事の段取りを済ませて、朝礼が終わったら仕事が即軌道に乗る体制を作っている。
だから、みんな7時10分ころには工場へ入ってくる。
 私たちの工程は電気がないと全く仕事にならない。すぐに電力会社へ問合せ確認してもらった。答えは「新聞発表の通り、本日は午後4時まで停電」であった。やむを得ず「停電による臨時休日」の指令を出す。但し、後日の土曜日は振替え出勤となる。
 この大連開発区も電力不足になっており、ときに停電となる。連絡は新聞発表である。わたしが大連に来てからこれで2度目だから、およそ毎月一回の割合である。だが、信じられないことであるが、我が企業グループ統括部門では停電情報が発表される新聞をとっていなかったのだ。当然わたしたちの会社も新聞をとっていなかった。だからだれも停電を知らずに出勤してきた
 企業グループの実情は次のようになっている。一つの敷地内に五つの会社があり、それぞれ別々の仕事内容である。グループ全体を統括する部門があって、共通する項目は統括部門が担っている。だから停電も統括部門の管理項目となっている。
 約一ヶ月すぎてグループの掲示板に以下の通達が載った。

   「以下の2名、管理不行き届きにつき罰金100元に処す。
    以降、停電情報を充分管理し、関係者へ事前連絡のこと。」
その連絡先のなかに私の関係する会社の二人の部長名も含まれていた。
100元というのはかなり重い。
おそらく給料の一割くらいに相当しているのではないだろうか。