ふいちゃんの中国日記

生活編/衣食住

鎖門

2008年5月14日


これは「扉に鍵をかける」という意味で、中国の鍵は日本より複雑ではないかという印象である。アパートの入り口は自動で鍵がかかる仕組みになっているが、昔ながらの鍵で開ける所やカードで開ける所などいろいろある。

わたしの住んでいる所はカードであるが、1枚50元(約750円)である。中国の物価水準から言えばこれは決して安くはない。一般の工場勤めの人の1日の稼ぎ分以上の金額に相当しているからだ。

部屋の利用方法というのはいろいろあるようだ。わたしのように1人の人間が固定的に住んでいる部屋もあれば、親戚・知人が入替わり立代わりに住んでいる部屋などさまざまのようだ。時々、日本式に言えば大きな風呂敷に布団らしき物を包んでエレベーターに乗り込んでくる人がいるかと思えば、1部屋に6〜7人住んでいるのかなと思われるような部屋もある。だから1人1人に門のカードを買い与えるわけにはいかない事情もあるようなのだ。

で、どうするかというと、カードがなくても入れるように、鍵がかからないように細工をすることになる。大変無用心なのであるが、他人のことなどお構いなしということであろう。写真のように紙で鍵がかからないように固定してしまうのだ。小道具はいろいろあって、金属、石、マッチの軸等等手当たり次第に利用されている。