ふいちゃんの中国日記

生活編/衣食住

睡懶覚

2008年5月25日

仕事のある日は毎朝5時45分に起きる。「なぜそんなに早く起きるのだ」とよく人に聞かれる。出勤時間から逆算するとそういう時間になってしまうのだ。工場は7時40分に始まる。だから、アパートを出発するのは7時15分である。

1時間半の間になにをするかというと、朝食を作って食べてお椀を洗って拭くのにけっこう時間がかかるのだ。その他、ひげを剃ったり、頭に毛生え薬を塗ったり、ヘアリキッドをつけたりとその他いろいろと朝の定常的作業があるのだ。

それで、休日の朝はどうするかというと目覚まし時計はセットしないことにしている。自然に目が醒めるまで寝ている。いわゆる寝貯めである。だから、冬などは前夜11時ころに寝てもときとして10時ころに目が醒めることがある。

そういうときに限って電話が入ってくるものだ。寝起きの声は調子でわかるらしい。「睡懶覚」と言われてしまった。人は悪い意味の言葉はすぐに覚えてしまうものだ。わたしとて例外ではない。「懶 lanラーン」というのは“不精だ、ものぐさだ”の意味で、誉め言葉ではない。

初めてこの言葉を聞いたときは「懶」だけが耳に残って、わたしのことを「怠け者」とでも批判しているのかなと思った。「睡覚」は“眠る”という意味である。けっきょくは「眠る怠け者」ということになるのだが、これの日本語訳は「朝寝坊する」である。
“眠るにも体力がいる”と言われる。昼近くまで眠っていられる体力はまだあるようだ。

【註】
睡懶覚 shui lan jiao シュイ ラーン ジアオ 朝寝坊する
睡覚 shui jiao シュイジアオ 眠る